ポンチ絵が苦手?最低限の練習でなんとかなるよ

ポンチ絵が苦手?じゃあこれだけ練習すればOK

「ポンチ絵」についてよく質問を頂くので、記事にしました。

「ポンチ絵」が苦手な人むけに、考え方や練習内容について書いています。

スポンサーリンク

よく質問を頂きます

当ブログのお問合せフォームに、こんな質問をよく頂きます。
「機械設計のポンチ絵って、なんか苦手。やるべき?何をどう練習すればいいの?」

機械設計のポンチ絵って、なんか苦手。何をどう練習すればいいの?

機械設計におけるポンチ絵の定義を一言でいうと「構想のラフスケッチ」。
共通しているのは「人前で手描きをするのが苦手」ということです。

私ならこう答えます

結論を先に言ってしまいます。

  • やるなら二次元スケッチ
  • 立体図は上手に描けなくてもOK

では、何をどう練習すればよいのか?
結論を補足しながら説明します。

やるなら二次元スケッチ

ポンチ絵と聞くと「人前でさっと上手に立体図を描く」というイメージがあるかもしれません。

しかし私は、平面的な二次元のポンチ絵(スケッチ)を描けたら事足りると考えます。
理由は、「日常的に役に立つ機会が多いから」です。

具体的な構造の検討をするシーンでは、頭だけで考えていてもまとまりません。
そんなときは紙に書き出したほうがよいです。
そして立体図よりも二次元で断面図を描いたほうが、細かく考えやすいです。

こんな感じ

適当に作った例ですが「回転軸の軸端のおさまりをどうしようかなー」と考えている絵です。
断面図を模式的にかいています。
ぶちゃっけ汚いし、上手くないでしょう?

こうやって描くと

  • 突き当てない側は止め輪がいるよなあ~?
  • 軸は段付きにしようかなあ?

……などと考慮することがまとまってきます。

こんな風に、平面のポンチ絵は「具体的な構造の検討」に日常的に役に立ちます。

練習方法

その1.検討内容を描き出す習慣をつくる

頭で考えているだけだと、あいまいで思考が発散してしまいます。
構造が思い浮かばないときは、意識して紙に描き出してみて下さい

描いてみると、曖昧な点だらけだった……と気づけたりします。

製図ルールは厳密に気にせず、形がわかればOK。
定規はつかわず、あくまで手で大胆に描いてください。

その2.製図集をフリーハンドで写経

「特に検討する事がない」という場合は、製図集のスケッチでも良いです。
私は最初、会社の製品や製図集をスケッチしていました。

例えばこんな本です。

すべてトレースする必要はありません!

構造を理解しながら、あくまでフリーハンドでつまみ食いしてみて下さい。
数をこなすと、慣れてきますよ。

苦手な人は、ただ慣れてないだけかもしれません。
そりゃ人前で描いて針の筵になるなんて、だれでも嫌です。
自分ひとりでゆったり練習すれば、さほど構えるものではありません。

立体図は上手く描けなくていい(なんとかなる)

「人に伝えるには立体図を描けるようにならねば」と思われる方もいるでしょう。
私は「描けたらそりゃいいけど、苦手ならこだわらなくてもOK」という考え方です。

練習方法。テクニカルイラストの教本がある

立体図は教本で練習が可能です。

テクニカルイラストを練習する本です。
冒頭には図学の解説、そして最初は簡単な絵から始まり、複雑な形状へとステップアップしていきます。

これも全部やる必要はなくて、つまみ食いで慣れることを優先して下さい。

下図のように課題と手順が具体的に載っており、ドリルのように使えます。
解説も詳しすぎないので、疲れません。
竹村俊彦, 著: テクニカルイラストレーションの実技, 東京電機大学出版局, 1971, p. 25.
竹村俊彦, 著: テクニカルイラストレーションの実技 , 東京電機大学出版局, 1971, p. 25.

私は1冊通してやりました。
働き始めた頃、まだ2DCADですらハイテクシステム扱いな職場で、手でテクニカルイラストを描いていて必要に迫られてたんです。
別途図学も学びましたが、やはりこんな感じのドリルで手を動かすのが一番進みました。

手描き以外にも手段はある

別に画家ではありませんし、苦手でも絶望する必要はありません。代替手段はいくらでもあります。
現在の技術をフル活用しましょう。

3D CADも、Fusion360など廉価で高機能なものがあります。
3D CADであれば、簡易的に直方体や円柱の組み合わせを描いて、簡単に拘束をかければ動きのイメージ共有だってできますしね。

最近は、手で立体を描かなかったら困り果てた!という場面があまり思い浮かびません。
仕事の打ち合わせで、ごく適当にホワイトボードに描くことはあります。でも上手には描いてません。
複雑なものはCAD画面を見せてしまいますね。

ちなみにWindows10だったらWindowsInk機能で画面に直接メモできるので、手間なく議事として残せて便利です。

こんな感じで、CAD画面の上に直接メモ書きできます。
(メモ内容は適当です)

あとは、採寸時くらいでしょうか。
まあ「二次元スケッチ」ができれば何とかなります。
でもこれも、定規と一緒に写真を撮てしまえば、画像上で定規を元に採寸できますね。

さいごに ─ 常識にとらわれず、柔軟に方法を選ぼう

私が勉強を始めた頃は、周囲に「手で描くべき」だとやいやい言われました。
2D CADでテクニカルイラストを描くことすら、ズルだと言われてしまいしんどかったです。

今は3D CADや高性能PCが割と簡単に手に入る時代になって、本当に助かりました。

図形の読み取りに自信がなくて基礎練習をやりたいなら、図学や立体製図の問題集などをCADで描いて見え方を確認したらいいんです。
手で描くより数をこなせますし。

苦手なことは、上手くかわして別のルートがないか探してみて下さい。

動画版も作りました。

Youtubeへのリンク

関連記事

▼ 過去にもポンチ絵について記事を書いてます。別の本を紹介しています。

タイトルとURLをコピーしました