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アルミフレーム組みの失敗談。ブラケットと梁をケチると、苦労します

機械設計

アルミフレームは便利ですが、構造によっては組立てにかなり苦労します。
今回少し失敗してしまったので、経緯と対応策をまとめました。

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作ろうとしたもの

こんなものを作ろうとしました。

特に負荷もかからない小さなフレームなので、何も考えず欲しい箇所の梁とブラケットだけ手配しました。

使用した部材は下記の通りです。

問題発生

全体的にグニャグニャになってしまいました。

失敗内容はこんな感じです。

柱がまっすぐ立たない

梁が固定しきれずヨレヨレなので、当然柱もがたがたです。

原因:梁を固定できていない

梁を柱に固定しきれていないのが、原因です。
締結箇所が少なすぎました。

使うブラケットの剛性に注意

特に今回使ったのは、仕様上薄型のL字金具。
ブラケット自体の剛性に頼れません。

フレームが30mm角以上だと、専用ブラケットの機能(回転止めがついていたり)や剛性に甘えて、少ない固定数でも力業でそれなりに成り立ってしまう事もあります。

小さいフレームだからこそ、きちんと考えるべきでしたね。反省。

いくら頑張ってボルトを締めても、金具が曲がって柱がどんどん逃げてしまいます。

解決策

解決策1. 土台を設ける

機能的に欲しいのは上の梁だけなんですが、下側に土台の梁を入れると、柱の動きが規制されてまっすぐ立ちます。

この構造だと、上側の梁の固定ブラケットを減らすことができます。
※使用荷重によっては増やした方が良い場合もあります。

解決策2. ブラケットでガチガチに固める

レイアウトの都合などで土台を設けたくない場合は、上側の梁をブラケットでガッチリ固めると良いです。

結局こうなった

結局、レイアウト上の都合でこうしました。
下側の金具はHBLTBS3という型番の金具を使っています。
(大きいですが安い。一個75円。上部梁の薄型金具は、一個145円)

CAD画面だけ眺めていると、つい都合よく理想の状態を考えてしまいがち……と反省しました。
後はナットをフレームの溝に入れるのを忘れた事に気づいて組立後にバラしたり、ちょっとしたフレーム組立のはずが、なかなか疲れました。

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