AutoCAD(LTでもok)で設計検討する際に、よく使うTipsを紹介します。
具体的にはショートカット一回でレイヤを作れるようにする。
カスタマイズと言うほど大仰な事ではないのですが。
ちりも積もればでじわじわと作業効率が上り、効いてくる感じです。
まずは出来上がりイメージ
ショートカット一発で、スムーズに新規レイヤを作ることができます。
- 私の場合は「SHIFT+Nキー」をショートカットキーとして割り当てています。
マウス派の人はアイコンを置いておいて、それをマウスで1クリックでもOK。 - すると直後にレイヤの名前を聞かれますので、好きな名前を入力して、エンターキーを押す。
- するとレイヤが新規作成され、且つ現在のレイヤになります。
カスタマイズ無しだと、コマンドラインに-laと入力して、mと入力し、それから名前の入力という手順になります。
そんなに時間がかからない様に見えますが、頻繁にあると面倒です。
カスタマイズの方法
具体的な方法を書いていきます。
AutoCADは2013で作業しています。
今回はLISPは使わないので、LTでも作業可能です。
1.インターフェース管理画面を出す
コマンドラインに「QUICKCUI」と入力して下さい。
するとインターフェース管理画面がでます。
2.マクロを定義します
1.左下のエリアで右クリック⇒「新しいコマンド」を選択して下さい。
「コマンドn」(nは数字)という名前で登録されています。
出てこなかったら上部のボックスで検索して下さい。
2.マクロ欄に、下記の通り入力します。
^C^C-layer;m;\;^C^C
これの意味は、「画層プロパティ管理を呼び出して、“現在の層の新規作成(M)”を選択し、レイヤ名の入力を待ち、入力されたらプロパティを終了」するアクションを表しています。
3.ショートカットを割り当てる
例えば、このマクロに「SHIFT+Nキー」を割り当てたいとします。
左下のエリアで自分が作ったマクロを呼び出して、
「キーボードショートカット」→「ショートカットキー」の下にドラッグ&ドロップします。
あとは「キー」欄の右端の四角をクリック。出てきたウインドウに好きなショートカットを入れます。
他の機能に重複するものはダメなので注意。
マウス派の人は
左下のエリア(コマンド一覧)から先程自分が作ったマクロを選択し、CADウインドウのアイコンにドラッグ&ドロップします。
ちなみに、アイコンも簡単なものならお絵かきで作れます。
どう役立つか
2次元CADで詳細設計から部品図を展開(バラシ)するときに役立ちます。
思いついた部品ごとにポチポチとレイヤを作って描いていけば、組図が完成する頃には部品ごとにレイヤが分かれたデータになる。
部品図を作る際には「LAYISOコマンド」で対象部品を選択すれば、それ以外は非表示になります。
部品の拾い出しって書いた本人でも訳が分からなくなる時がありますが、わかりやすくて楽ができますw
例えば
これは勉強で作った工作の習作ですが、こんな時計をAutoCADだけで設計しました。
シンプルなものですが、板金パーツなので線が細かく重なってレイヤ訳がいい加減だと後の自分が混乱するんです。
それでこの方法だと迷う事が無くバラシができました。
これ組図状態(下図)。
これは「LAYISOコマンド」で特定部品だけ表示した状態(下図)。