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機械設計の教科書よりもメーカーのカタログが役に立つ。初心者こそ活用しよう

機械設計を知識ゼロから仕事にした私は、即効性のある資料を模索してきた。
そのなかで重宝したのは、メーカーのカタログだ。

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カタログは、バイブル

機械設計ってかなり範囲が広い。業種によってノウハウもさまざま。
職種は同じでも、おもちゃと造船では設計思想も手法も違うのは想像に難くないだろう。

私は転職が多いが、いちばんしんどいのは業種別のノウハウや設計思想を理解する事だった。
同時にそれはマニュアルがあるわけでなし、自分ではコントロールができないこと。
私がいた職場は、古参がお気に入りへの一子相伝みたいにしており門外不出だった。

しかし、転職を繰り返しても引き続いて使うことの多い資料がある

それはメーカーのカタログ

カタログは、活きた資料

たとえば、機構設計でアクチュエーターにACモーターを使うときめた。
しかしモーターを使うのは初めて。どうしよう?
機械設計の教科書を開く?
多分5分くらいで「結局どうすりゃいいんだよーー!」と面倒臭くなる。
もちろん教科書による基礎知識は大事だが、急いでいると「すぐに役立つ」とは言いづらい。

ここで、モーターのカタログを開く。
メーカーによってはただの機種一覧みたいなところもあるけど、選定の仕方、計算のツールや用途の解説が充実しているメーカーだってある。

教科書は一般論しかないけど、メーカーカタログは自社の売り物を使ってもらうためのもの。
当然現実的で、実用的で、役に立つ

カタログは活きた資料だ。

関連記事

別の言い方で表すと「進んで一次情報にアクセスしよう」ともいえる。
自信がないからと言って、先輩や他人のアドバイスを一方的に聞くのはよくない。
「前はこの機構を使ったから!」と言われても、本当かどうかは自分の頭で考えてみよう。
現状況では生産終了になっていたり、逆に進化して簡単に市販品で実現できる可能性だってある。

事情を知った者勝ち。初心者こそとにかく一次情報へアクセスしよう
零細でも個人事業主になってから仕事の負担が減ったように感じています。(暇だから、はさておき) 一人なので肉体的はしんどいですが、精神的には楽になりました。 なぜでしょう?

例えばどんなカタログ?

私がよくアクセスするメーカのカタログだ。
有名なメーカーばかりなので、すでに利用してる人も多いかもしれない。

オリエンタルモーター

新電元メカトロニクス

ソレノイドについての技術資料、使用例が見られる。

めかとろ通信 | 新電元メカトロニクス株式会社
めかとろ通信のページです。新電元メカトロニクスではお客様とのよりよいコミュニケーション作りを目的に『めかとろ通信』を発行しております。

ミスミ

小物からアクチュエーターまで、何かとお世話になるミスミ。
カタログもすばらしい。資料が豊富。
各種アクチュエータの選定方法、ばねの計算、ベルトの選定から製図通則まで設計に必要な資料がまとまってある。

兵神装備 エンジニアズブック

技術者必携だ。
単位や公式などの基礎資料を始め、物性、鋼板の定尺などの材料資料、食品の熱伝導度などのバイオ系資料までふんだんにデータがつめこまれている。
とりあえず手元にお置いておくと安心する

さいごに

カタログってベテランが見るもの、ってイメージが最初あったけれど初心者こそよく読んで活用すると良い。それにカタログで実物をイメージできれば、教科書の知識も吸収しやすくなる。

モチはモチ屋に。機械設計者は指揮者のようなもの。
構成するアクチュエーターなり部品なりの組み合わせで成り立つ。
机上で悩んでる暇があったら、どんどんと外部の情報にアクセスしたり相談すべきだ。

むかし、存在しない材料や、加工困難なひとりよがりパーツを発注して業者さんにめちゃ怒られたことがあります(^^;

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