電子工作の入門方法を、自分の体験から書いてみる。
勉強よりも、「身が入る」状態にもっていく方が大変だ。
解決方法は、一人プロジェクトを発足することだった。
まず、作りたいモノを探そう
「興味はあるんだけど具体的に何も進まない状態」の人って結構いるんじゃないかと思う。
私もそうで、興味どまりだった。
本を買ったりもしたけど、パラパラとめくるだけ。
仕事で必要になった時は一時的に勉強したが、終わったらまた放置状態。
しかし、作りたいものが思い浮かんだことで、俄然楽しくなった。
本を買うよりも先にやるべきなのは、「テーマの設定」だった。
作りたいモノは何だろう?
オリジナルガジェットを作りたい、こういう動きをさせたい、など「自分がやりたいこと」を考えると楽しい。
一人プロジェクトを発足する
テーマが決まったら、次は一人プロジェクトの発足だ。
プロジェクトと銘打つからには、納期と目的を設定しよう。
目的は、外部イベントとリンクさせると張り合いがでる。
例えば・・・
- ブログに載せる
- 工作系の展示会に出す
- コンペに出品する
など。
納期は、目的によって設定するといい。
コンペというと気が引けるかもしれないが、ネット上で定期的に開催されている気軽なコンペもある。

ちなみに、プロジェクトは「一人」でやることに意義がある。
サークルなど複数人が絡んでくると、役割が固定されてしまう。
すでに知識のある者が計画など重要な部分を担い、初心者は雑用専門になるのは目に見えている。これは集団で目的を達成するためには仕方のない事。
だから大変だけど、自分への大きな収穫を得るには、計画から実行まで一人でやる必要がある。
逆引きして解決しながら学ぶ
プロジェクトを発足し、いざ実作業にかかると壁がいっぱい。
電源入れても動かない、プログラムが思い通りに動作しない・・・
それを潰そうとするとき。その時が本当に勉強している時だと思う。
人に聞くにしても、質問が山ほどでてくるだろうし、本もむさぼる様に読む。
まずは基礎から・・と1ページ目からテキストを読んで眠くなっているよりも有意義だ。
荒療治っぽいが、納期を設定していれば必死になれて良い。
おすすめはやっぱりArduino
作りたいモノと納期が決まったら、まず手元にあった方が良いのがArduino。
小型のコンピューターだ。
いろんな動作の制御が比較的簡単に実現できるので、ストレスが少ない。
有名でみんな使っているから、英語から日本語まで豊富な資料を入手できる。
今回勉強で作ったクレーンゲームにしても、マイコンなしで全部シーケンス回路を組んで・・・だとゾッとするし多分完成していない。
電子回路の理論を覚えるのが目的ではなく、あくまで「自分の作りたいモノ」を作る過程で必要な知識を拾っていく、というコンセプトにぴったりだ。
最後に、私がArduinoを学ぶ上で役に立った本を紹介。
概要から作例、プログラム例までコンパクトにまとまっている。
巻末には関数などのArduino公式リファレンスが付いているのでハンドブックとして何度も見た。
あえてなのか、回路は回路図ではなく、イラストでの配線図となっている。
これは回路図に慣れている人にとっては見辛く感じるかもしれない。
翻訳書っぽく、オシャレ感が漂っているので技術書に抵抗がある人にはとっつきやすいと思う。
この本はまさにarduinoの逆引きの集大成。
やりたいことのレシピが掲載されたクックブックだ。
「動きを検出する」「モーターを制御する」などの目的に応じた解説がたっぷりとつまっている。
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具体的に計画を練る方法は、別館のブログに書いた。

いろいろ作って遊んでいます。
