ノーブランドの格安コインセレクターを、Arduinoと接続してみました。
ちゃんと信号をArduinoで受けられたので、安く簡単に工作の幅が広がりそうです。
コインセレクター(ノーブランド)を買った
アマゾンで格安のコインセレクターを買いました。
1300円程度でした。
安いのはうれしいですが、
説明書や公式情報が一切ありません
まず、現物から得た特徴はこんな感じ。
- DC12Vで動くらしい
- コインの判別は比較式。1回につき一種類のみ
例えば、コインセレクタに10円をセットしておくと、10円のみが受け付けられる。
他のコインを入れると、返却口に出てくる。
さあ、これをArduinoにつなぎます。
動いている様子
まず、結果から。
動画を撮ってみました。
コイン(動画では10円)を入れる度に、緑のLEDが点灯と消灯を繰り返す単純な実験回路です。
接続の流れ
実験回路の流れの図です。
コインの信号をスイッチとして、ArduinoからLEDの状態を制御しています。
回路図
今回の実験の回路図です。
- コインセレクターの信号は、Arduinoの割り込みピン(Unoなら2)に入れています。
- コインセレクターへは、スイッチングアダプターからDC12Vを給電しています。
Arduinoへは別途9Vを給電しています。
後から考えると、12VをVinに入れても良かったですね。
(Arduino UNOは7~12Vまで入れられますが、ボードの定格に注意して下さい)
信号はオープンコレクタ出力・・?
コインセレクターは12V入力なので、信号をそのままArduinoに入れるのが不安でした。
(説明書ないし、詳しくないのでわからず)
心配なのでコインセレクタ単体で確認してみると、コインの信号には電圧がかかっていませんでした。
多分、一般的なセンサー等でよくあるオープンコレクタだと判断し、5Vとプルアップ抵抗を入れてArduinoのピンに入力しました。
結果的には壊れたりせず動いています。
(違うよ!とか指摘有れば、ぜひ教えて頂けるとうれしいです)
Arduinoのスケッチ(プログラムコード)
コインを入れる度に、LEDの点灯と消灯が切り替わります。
割り込みについては、こちらのサイトが詳しいです。
コード出典:Arduino Reference
※ 上のコードが表示されていない場合は、gistをご覧ください。
コインの判別について
冒頭にも書きましたが、コインを判別させることが出来ます。
但し、一回につき一種類のみ。
例えばセレクターに10円を見本としてセットすると、10円のみ通すことができます。
- 10、100円で確認したところ、両方判別可能でした。
別の硬貨を入れると、返却口に帰ってきます。 - 但し50円の場合、通過は正常にします。
しかし他の硬貨は返却口に戻らず、途中で詰まります。
この場合は返却レバーを押すと、返却口に戻ってきます。
見本硬貨のセットの仕方は簡単です。側面のパーツをスライドして、挟むだけです。
今回の実験につかった主な部材
コインセレクター
ARDUINO UNO
初めてArduinoを触るなら、セットがおすすめです。
LEDや抵抗、ジャンプワイヤ、ブレッドボードなどが一緒に揃います。
スイッチングアダプター
▼DC12V
AC100Vから、DC12Vを作って供給してくれます。
▼DC9V
9Vはアマゾンではあまり揃いませんね。秋月だったらコンパクトなものが置いてます。
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PETとリミットスイッチでコインセレクターもどきを作った事があります(笑)