以前、Arduinoクレーンゲームを作った記事をアップしました。
追加情報として、クレーンゲームのハードの詳細を書いていきます。
図面も公開しながら、工作の参考にして頂けるくらい具体的に書いていこうと思います。
まず今回は、装置のハード構成の説明です。
この記事の目的
前書きにも書きましたが、今回は装置のハード構成の説明です。
「ハードの作り方も知りたい」というリクエストを頂き、書いてみました。
具体的な加工や組立については、長くなるので別記事に書きます。
とりあえず、装置の全貌を伝える事ができたらと思います。
ボロが出て恥ずかしいですが、失敗も含めて参考にして頂けたらいいなと思います。
図面も公開しています。
最初の記事はこちら。
Arduinoでクレーンゲームを作ってみた-電子工作をかじれて勉強になったよ
装置のハード構成
まずは、下図をご覧ください。
今回作ったクレーンゲームは、5つのアッセンブリーと回路で構成しています。

ちなみにASSYとは、アッセンブリーの略で「一式」や「ユニット」というような意味合いです。
小規模な装置でも、最初にユニット構成をきちんと考えておくと設計作業が楽でした。
では、以下に各ASSYについて書いていきます。
各ASSYの説明
TOP ASSY
TOP ASSYは、最終的にすべてのASSYが組み付いた完成品、です。
ここに、下記5つのアッセンブリーと回路が所属しているようなイメージです。
絵を見て頂くとおわかりの通り、てっぺんの頭がありません。
装飾したりしたかったのですが、時間が無くて作れていません。

筐体ASSY
これは装置のフレーム(骨)だけのASSYです。
配線ができるだけ見えないように、とか地味に気を使いました。
板金で作っています。SPCCのt1.0なのですが、手加工なら硬くて辛いです。
手曲げならアルミのほうが良いかもしれません。

駆動メカASSY
XYZ軸を動かすメカユニットです。
最初のページにも書きましたが、ギヤボックスはジャンク品の流用です。
入手したときモーターが空でしたが、マブチモーターがすっぽりハマりました。
外側のフレームは、プラ板で自作しました。

流用の欠点としては、Z軸とアームの開閉の制御が大変でした。
Z軸とアームの開閉は共連れになっているんですね。
通電テストをして、何回転で下がって掴む動作になるのかなどを測定しながらプログラムしました。
また、掴むアームの力が弱いです。
これがゲーセンなら悪徳ですw 商品つかむの、超難易度高いです。
時間があれば、ギヤボックスも1から作った方が良いとは思います。
制御基板ASSY
制御基板の集まりです。
ARDUINOが1階で、5階建にしています。
- 1階:Arduino
- 2階:SW制御基板
- 3階:LED制御基板
- 4階:モーター制御基板
- 5階:音楽制御基板

シールドを自作したようなイメージです。
この記事にもまとめています。

コインセレクタもどきASSY
10円を入れるとスタートするようにしたかったので、作ったユニットです。
回転スイッチを仕込んでいます。

別記事で詳しく書いていますので、ご覧ください。

操作SW-ASSY
装置正面の操作ボタンのユニットです。
このスイッチ、千石電商のネット通販で買いました。
スイッチの中に、自作のラベルを挟めるようになっています。

これです。
回路
これは実体を持つユニットではありません。
装置の回路図です。
回路図はここに載せています。
図面
GITHUBにアップしていきます。
READMEにも書いていますが、完璧な図面ではありませんのでご注意下さい。