『 退屈をぶっとばせ!―自分の世界を広げるために本気で遊ぶ』(大網 拓真、渡辺 圭介訳 2018年 オライリー・ジャパン
)という本を読みました。
少年少女向けの本ですが、対象年齢外の私が読んでも大いに刺激を受けました。
どんな本
一言で本の内容を紹介すると、「少年少女向けに主体的に生きるためのプロジェクトが紹介された本」です。
「きみの心と体(YOU)」「生活を楽しむ(HOME)」「社会に関わる(SOSIETY)」「冒険に出る(ADVENTURE)」の四章で構成されています。
読む前はオライリー社だから電子工作の本だと勝手に思い込んでいたのですが、さにあらず。
もちろん工作ネタも面白いです。スニーカーをデコったり、秘密の本型金庫や料理、キャンプのススメなど読んでいて楽しい。
価値観が心地いい
しかし私の印象に残ったのは提示される価値観です。
例えば下記の項目。
共通しているのは、手綱を握れ!ということ。
学がないから、やったことがないからと卑下したり、外野に左右されるのはナンセンスだと説いてくれます。
- p028 許可を待つな!
- p032 学校へ行かずに学ぶ方法
- p035 「する」こと宣言
特に「学校へ行かずに学ぶ方法」は、なんだか読んでいてうれしくなりました。
私は中卒後大検(現・高認)を取って高校へは通っていないのですが、大検を調べて知った時のワクワク感を思い出します。
隠しルートを見つけたような。
端からみると大検という制度を利用しただけなんですけど、自分で道を選ぶ高揚感がありました。
”あなた”はどう思う?何をしたい?
本書では常に読み手の意思を問うてくれるので、「尊重されているんだな」という安心感があります。
挑戦の意欲を刺激されてさわやかな闘志がわいてくる、そんな本でした。