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技術者としての文章作成が苦手な方へ。3種類の本を紹介

本の感想

文章力に自信がなく、技術文書などの作成に抵抗がある方へ、3冊の本を紹介します。
私が自分のために買って、手元に置いてよく読んでいる本を選びました。

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テクニカル・ライティングの作法を学ぶ

▲ まずはこの本。テクニカル・ライティング(技術情報を伝達する技術)のルールを学べます。
理系の論文やレポートに不慣れな学生が対象なので、例が豊富でわかりやすく読みやすいです。
論理の構成、図表の書き方や文章の言い回し、単位の表記など、テクニカル・ライティングに不可欠な技術が収録されています。

私は普段、業務では図面を描くのが主な業務です。しかし説明書や計算書などの技術文書を作成する機会もしばしばあり、本書を重宝しました。
また、調べものや情報の整理方法も解説されているので、当ブログで記事を書く際は折に触れて参照しています。

▲ 書名は「工学系卒論の書き方」ですが、業務などで技術文書を作成する際にも頼れる参考書です。
前半は日本語の表現方法やルールが解説されています。例えば、主語と述語の対応や扱い方などです。主語と述語が適切に繋がっていない、文中に主語が複数ある……などNG例と共に正しい表現例が示されるのでわかりやすいです。後半は技術文書の具体的な書き方について。こちらも手本だけではなく悪い例が豊富なので、ルールとして認識しやすいです。

実用文の型を学ぶ

▲ 次は、実用文の書き方を学べる本です。報告書など外部に向けての文章を書く際に役立ちます。
取材の方法から具体的な作文の技術まで、文章を記事として仕上げる技術がまとめられています。

巻末の付録も有用で、特に記事の骨組みである「スケルトン」の例が気に入りました。
プレスリリースや調査報告書などが例として紹介されており、とてもためになります。

文章が苦手だと「どうせ才能が無い」などと思ってしまいがちです。しかしこの本を読むと、適切なスケルトンなどの技術である程度はカバーできそう……!と元気が出ます。

言葉の使い方、言い回しの型を学ぶ

▲最後は、この本。記者向けの便覧です。
新聞記事で使用可能な漢字表、用字用語の表記、誤りやすい語句の言い換え例、使用を避けるべき用語などが収録されています。

特に私にとっては「誤りやすい語句」が勉強になっています。
例えば「老体にむち打つ」は「老骨にむち打つ」に、「やおら飛び出す」は「急に飛び出す」への書き換え例が紹介されており、意識しないと間違えそうな表現がたくさんありました。

職種を問わず、外部への文章を書く方ならどなたにも役立ちます。ぜひ、デスクに一冊置いてみて下さい。完全に本書のルールを守り切れずとも、読みやすい文章を書こうという意識が芽生えます。

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