機械図面の組立図でよく使う「風船」。
BricsCADでの入れ方を紹介します。
完成イメージ
AutoCADと同じように、「マルチ引出線」で風船を入れられます。
但し、BricsCADでは最初の設定に一手間が必要です。
手順1. 風船のブロックを作る
まず円を描く
Φ10くらい。
風船の中の文字を属性定義する
風船の中の文字を、属性定義しておきます。
すると風船を入れる度に入力ウインドウが出ますので、任意の数字を入力出来ます。
方法は、まずコマンド欄に「ATTDEF」と入力し実行して下さい。
文字高さやスタイルを好みで変えて、OKを押します。
位置は、先ほど書いた風船の円の中心にして下さい。
下図の「名前」という文字が、「属性文字」として定義されています。
ブロックに変換する
コマンド欄に「block」と入力し実行して下さい。
ブロックの作成画面が立ち上がります。
「画面上を指示」にチェックを入れておくと、このウィンドウをOKしたあとに基準点や対象図形の選択に移ります。
ブロック名は、任意でOKです。
この記事では、balloonとでもしておきます。
「OK」をクリック。
コマンドプロンプトの指示に従ってください。
先ほど書いた円と属性文字を指定して、ブロック化します。
手順2. マルチ引出線の設定をする
「マルチ引出線設定」を開いて下さい。
コマンド欄に「mleaderstyle」と打ち込むか、「ツール→図面エクスプローラー→マルチ引出線設定」で立ち上がります。
風船用のスタイルを新規作成して
名前はなんでも良いです。この記事では「風船」というスタイルにしました。
「引出線タブ」で、適宜設定をいじって下さい。
風船用のブロックを指定する
「コンテンツタブ」にて、元ブロックの右をクリックすると、ブロックの一覧が出てきます。
先ほど作ったブロック(balloonと名付けたヤツ)を指定します。
最後にスタイルリストの「現在」をオンにさせて、ウインドウを閉じます。
手順3.試しに風船を描いてみる
コマンド欄に「mle」と打ち込むか、メニューの「寸法記入→マルチ引出線」からマルチ引出線を呼びます。
任意の位置をクリックで指定したら、コマンド欄で入力待ちになります。
任意の風船の番号を記入し、エンターキーを押下して下さい。
GIFアニメを置いておきます。
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BricsCADの説明はこちら。
AutoCADの互換CADなので、スムーズに移行できて維持費を節約できています。