AutoCADでアイソメ図用に、図形を変形する方法を紹介します。
仕事で取説や組立指示書などの為、テクニカルイラスト(立体図)を描くことがあります。
メインツールは3DCADですが、AutoCADでそれっぽいものを書きたいときに使っているテクです。
私はテクニカルイラスト(立体図)を描く必要があれば3DCADで描いています。
AutoCADにもアイソメ図作成機能はありますが、私は使ってないのでここでは紹介しません。
細かな製図が必要であれば、3DCADで作図後にDXFファイルなどに変換し2DCADで処理します。
そんな時、「あ!ロゴマーク書き忘れた」とか、ちょっとした作図忘れがあるんですが。
複雑な絵なら3DCADで書き足しますが、ちょっとした絵なら2DCADで編集してしまいます。
この記事でできること
例えばこんな箱の絵に、会社のロゴマークを書き足したいとしましょう。
ロゴマークはこんなので。
こんな感じになります。
変形はブロックを利用する
一言で言うと、
「元のロゴマークをブロック化し、ブロックに設定できるメニューを利用」します。
残念ながら、通常のスケールコマンドではXY一括でしか扱ません。
しかしブロック化すると、X・Y方向を別々に尺度設定できます。
注意としては、厳密に図学の勉強が目的ではなく、実務上の効率を重視した処理です。
手順を追っていきます。
箱の絵が等測投影(いわゆるアイソメ図)で描かれているとします。
1.ロゴマークを45°回転する
2.ブロック化して貼り付け
基点コピー:CTRL+SHIFT+C
の後、
ブロックとして貼付:CTRL+SHIFT+V
してください。ブロックになります。
3.プロパティで設定変更
2.でブロック化したロゴマークを選択して、オブジェクトプロパティ画面を出します。
その数値を、触ります。
XYの尺度を変更する
- 尺度X:0.71
- 尺度Y:1.24
ロゴマークを適宜 回転する
その他-回転角度で適宜回転させる。
例えば330°なら右側面になります。
貼付面によって、パラメータを変えてください。
完成
- 右側面:尺度X0.71、尺度Y1.24、330°
- 左側面:尺度X1.24、尺度Y0.71、300°
- 平面:尺度X1.24、尺度Y0.71、0°