会社員時代、職場の作業環境が悪すぎて、ゴリ押しでリモートワークをしたことがあります。
その時の感想を書いてみます。
強引に環境を変える作戦
当時パワハラに苦しんでいました。
内容は逐一干渉し長時間の説教で時間を奪うというもの。
殴る蹴るではないので訴え難いのですが、辛い。
担当仕事が山積みのなか時間を盗られるので、残業が増え終電逃しの自腹タクシーが日常になっていました。
下手人は職場の先輩社員。上司に相談しても「社歴が長いし気難しい人だからね」とお咎め無し。
あまつさえ私は通勤に片道で2~2.5時間かかっており、もはや体力的に出勤は無理だと判断。
色々理由をつけ交渉した結果、期間限定でしたが自宅作業の許可が下りました。
そこで3週間ほど籠城してリモートワークをすることに。
一言で感想を言うと、仕事が捗りました。
普段は滞るのが常態だった図面の提出が、スケジュール通りに完了。
夕方までの作業時間なのに、です。
鬱々とした毎日なのに「楽しい」という感情すら出てきた自分に驚きました。
結局は諸々あってその会社は退職しましたが、環境を変えると風景の見え方も変わるという良い経験でした。
リモートワークでこなした作業
私にはノートPC端末とVPN環境が与えられていたので、それを活用しました。
リモートワークでこなした作業内容は、下記の通り。
- 外注業者さんとのやりとり
- 他部署とのやりとり
- 構造検討
- 図面作成
出勤してこなす業務内容と大差ありません。
実機検証が必要な事があって、一度だけ出社した覚えはあります。
(すぐに帰りましたが)
あ、会議には出られなくなりました……しかしどうせ何も決まらないので構いませんw
感じたメリットを具体的に4つ挙げてみます。
1.通勤での消耗が無い
リモートワークのメリットとしてよく言われる事ですが、自分にとっても大きな利益でした。
これが無いだけで体の疲労が全然違います。
私の目的はパワハラ人間から離れることでしたが、思わぬメリットでした。
2.検討が進む!
仕様を基に構想を練ったり、ギミックを具体的に考えたり。
そういう設計検討作業が、一番捗りました。
普段は、先輩社員に絡まれるのでこれが一番進みません。
進まない要因としては電話、会議、親睦イベントもありますが、私の場合はもう一つ。
経過を覗かれて説教される事でした。
- 検討にあたって過去の図面を見ていたら「昔は大変だった、参考図面をみる奴は弛んでる」とか言われ、
- 3DCADでざっくり機構検討をしていたら「最近の新人は空間認識能力が~」と怒られます。
最初は逐一正座でメモをとる勢いで聴いていましたが、出図が遅れるばかりで何も良い事がありませんでした。
この説教、ものすごい長くて数時間は平気で費やされるんです。
合わない人と距離を置くだけで、効率がドカンと上がります。
3.好きな格好で仕事が出来る
職場では一挙手一投足を監視されています。
考え事で腕を組めば偉そうだなと絡まれますし、コーヒーを飲んでいると「イッチョマエに休憩かよ」となじられます。
ノートPCのディスプレイは小さいので外部ディスプレイ並べて作業してると生意気だと言われますし……。
これが家だと立派な社長椅子に座って大型モニタを並べて使って、寝巻でふんぞりかえってもだれにも揶揄されません。
4.タスクが明確になる
職場にいると「決まった仕事をこなせばOK」というよりも「終電まで手を動かし続けねばならない」という雰囲気でした。
自分のスケジュールに余裕があっても、周りが残っていたら残業して仕事をし続けないといけない。そんな空気です。
自分の仕事が終わっていても他の手伝いをしろと言われるのですが、これまた指示が曖昧で、延々と時間が流れていきます。
わんこそばのように終わっても次々と雑務が湧いてきて、終わりが見えません。
それがリモートになると、そんな漠然とした業務が無くなりました。
思いつきレベルの業務だと指示が面倒になるんでしょうね。
それでも同僚のヘルプ等割り込み仕事が入る事もありましたが、基本はメールでのやりとりになるので自然と依頼が明確になります。
- 何をしてほしいか
- どういうアウトプットが欲しいのか
- 納期はいつか
こういったことを、詰めていきやすく感じました。
さいごに
こうやって書いてみると「すぐに辞めたほうが良いだろw」と自分で思ってしまいますが、当時の自分には最善でした。
行き詰ったら勢いで強引に要求し、自分で勝手に環境を変えてみるのも手だなあ、という実感を得ました。
「勝手に環境を変える」には転職や告発も選択肢に含まれます。
結局は私は後に有給でもめて、全部取った上で退職しました笑
追い詰められる人が減りますように。