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分解図作成について考えていること

ハンバーガーを分解図にした図 CAD

分解図作成についてリクエストを頂いたので、記事にしました。私の例を紹介します。

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リクエスト内容

リクエスト箱へ、以下のような投稿を頂きました。
「いつも楽しく読んでいます」というコメントも頂き、ありがとうございます🙂

分解図の書き方のコツや気を付けていることがあれば教えていただきたいです。

取説や手順書などの書類向けに分解図を描く機会がありますが、専門という程ではないので、

  • 私が分解図作成の際に考えている事

……を2つ紹介します。

ツールは積極的に導入する

当然の話なんですが、道具次第で、負担や成果が大きく変わる事を痛感しています。

以前、私は2D CADで分解図、テクニカルイラストを描いていました。
作図・修正が困難で時間がかかる憂鬱な作業でしたが、 思い切って3D CADを導入すると劇的に楽になりました。
視点の変更も簡単なので、客先からの要望反映や提案が気軽にできます。

▼ 3D~分解図作成の様子

Autodesk Inventorのプレゼンテーションツールで分解図作成中の画面。

「分かりやすい」が最優先。見せ方は研究しつつ、試行錯誤

一般的には等測投影法を基本にすると綺麗にみえると思います。
但し厳密に投影法にこだわるという訳ではなく、むやみに絵を回転させず、主軸をどこに取るか意識する程度です。
複雑なものだったら、グリグリと回転させて見せたいものが分かりやすく表示できるアングルを探しています。

また、視線の向きなどの「見せ方」は、身の回りの製品カタログや取説が大いに参考になります。
家電や家具など購入した際に取説を読むと、エンドユーザーの目で見られて肥しになります。

ちなみに、しっかりとテクニカルイラスト(分解図など工業用の立体図)に関する投影法を学びたい場合は、書籍があります。

▼ 私の場合、初めはこの本を使って勉強していました。
『実践テクニカルイラストレーション(永山嘉昭,三代川省吾共著. 日刊工業新聞社, 1981.)』という本です。1981年出版の古い本なので、今から新品の入手は難しいかもしれません。図書館で見つけたら、読んでみて下さい。

少し大きめ(B5判)なので見やすいです。カバーがついていましたが、破れて取れてしまいました。

初版は古い本なので手描き時の楕円テンプレートやペンの使い方など、今は出番がほぼ無い事柄もありました。
しかし何より勉強になったのは表現方法です。
ねじやR部、軸の破断表現など綺麗な事例が掲載されており、お手本として勉強になります。
2002年の第2版(こちらも新品の入手は難しいかも)では、本の紹介文によると、古い器具の使い方は削除されているようです。

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