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機械設計者もタコ部屋に注意、今もどっかで口開けて待ってる。

のぼゆエンジニアリング

先日、請負仕事が一段落したので営業に回ってた。
御用聞きで話を頂けたり成果もあったが、新規開拓で訪れた会社はなかなか危ない臭いがしていた。

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持ち帰りはダメだけど、社員と同等に扱ってあげますよ!?

営業先は設計の元請会社。
メールでも簡単にやりとりはしていたが、実際に話に伺うと話が違ってて帰りたい気持ちでいっぱいに。

  • 持ち帰りは社員が認めるまでだめ
    実績としてどの程度の期間がかかるか聞くと、本当に優秀な人だけ。
    今まで認められた人はめったにいない、とのこと。

  • 認められるまでは通ってもらい、社員のアシストをしてほしい。
    アシストといっても設計検討や大量の部品図バラシなどボリューム感抜群。

  • 会議や行事にも出てもらい、社員と同等に扱っています。
    もちろん出勤時間も会社にあわせること。

私:「出勤となると、ウチは派遣許可持ってないので残念ですが・・」
会社:「大丈夫だよみんな請負だよー」

私:「遠方ですし、通えません」(車で高速乗って1時間以上かかった)
会社:「大丈夫だよ、家賃は出ないけど安いアパート紹介するよー残業や休出多いから便利だよ」

タコ部屋かな。

そそくさと退避してきた。

少し前にこんな記事もかいた。

偉そうな記事かいておいて、のこのこ引っかかるわけにはいかない(笑)

説教してるこの人は誰?

昔は、逆に元請の従業員の立場にいたこともある。

面接官をしてた人が私の上司になった。すごい厳しいベテラン設計者で尊敬もしている。
しかしある日残業代の事を相談したら、
「残業代がなんだ。俺はここの社員じゃないけど見積以上の事してるぞ」って説教された。

残業代のことよりも、「この人は誰???」となった。

後で聞くと請負の1人親方だった。その分単価も高いだろうけど、しんどそうだ。
だってプロパのマネジメントしつつ、請負った設計もこなしてるんだから。
会社にも泊まることが多くて、超人と呼ばれていた。

そんな人を前にすると私ごときの残業代、大したことがないって思ったが・・・
私は時間とお金が大事なので、会社ともめて有給と残業代ゲットして後に辞めさせて頂きました(笑)

しんどかったら逃げる、でOK

他の記事でも同じことを言ってるが、辛かったら辞めたらいい。
ましてや偽装請負や労基法違反があればなおさらだ。

しかしここで「法律違反ってホントか?自分の思い込みでは?」って葛藤が出る人もいるかもしれない。

私の場合は直接雇用の従業員の立場だったので、シンプルに考えられた。
「有給がない」「残業代が出ない」っていうわかりやすい「法律違反」があったから。
それでも「思い過ごしかも?」という心配があったぐらいだ。

しかし請負や派遣でグチャグチャな指揮系統の下では、法律違反かどうか自分で判断するのは難しい。

屁理屈や建前で威圧されて、法律家でもない人間が抗うのは難しいだろう。
だから自分が辛いなら辞めるでOK

おかしな相手を納得させなくてもいい。

サビ残やパワハラは冷静に常識的に考えれば十分に「正当な理由」。
余力があれば、証拠を取って労基など外部機関に相談してみよう。

いっちょまえに振りかざしてOK

技術職って、根性論と親和性がとても高く感じる。
「やりがい」や「スキルアップ」が人質だ。
たとえ法律違反だろうと、自分の甘えなのではないかと不安になる。

新人で知識・技能が未熟な時。
能力の高いベテランに「いっちょまえに法律ふりかざす暇があったら仕事をしろ」って言われたら。法よりも会社のルールが優先すると思ってしまっても不思議ではない。

私も10代のころ言われて、わかりましたと引き下がってしまったことがある。

今回の営業先の件は辞退したから何の損害もないんだけど、今までの経験がないと断れずにタコ部屋入りしていたかもしれない。

本当に紙一重。
付け焼き刃でもいいから知識と行動力をつけて、違和感をできるだけ早い段階で感じられるようになっておきたい。

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