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メカ担当者はサンドバッグ?なんかしんどい、と思ったエピソード

のぼゆエンジニアリング

メカ担当者って、なんかいつの間にか窓口的な役回りになる気がします。
チームで仕事をしていて、メンバーには電気やソフトなど各担当者がいる。
けれど気が付けば、メカ担当者が各部門の要望を一身に受け矢面に立って辛い……みたいな。

愚痴になりますがエピソードを書いてみます。

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なぜか窓口になる

とある装置メーカーに勤めてた頃の話です。
プロジェクトごとにチームが組まれ、メカ・電気(制御)・ソフトの3グループから担当者が一人ずつ選ばれます。

装置は技術者だけで作っている訳ではなく、企画、意匠、輸送等いろいろな部署が関わっています。

そういう他部署から技術に要望が来るのは解ります。技術部門は製品開発の最終的な工程を担うので。
しかし、当時はやたらとメカ担当者にだけ、要望が集まるので困っていました。

私はメカ担当でしたが、メカといっても派手に動く機構はありません。
仕事内容は意匠的な外観、基板や電装品の取付・保守性を叶える筐体設計が主。

装置の機能的にはメカよりも電気・ソフトのほうが比重高いんですけど、何故か窓口的に扱われてました。

一担当者が板挟み

勿論プロジェクトにはリーダーがいるので、判断はリーダーがしてくれます。
でもその前にメカ担当者の元に他部署から相談が集結するんです。

電装品を増やしたいんです!とか言われても、取付けスペースがあるか、くらいしか答えられせん。
制御に関わるのでソフトや電気設計者に相談せねばならないし、コストに関わるので調達部署とも相談がいるし・・・という感じで末端の私1人ではジャッジできないことがほとんど。

しかし流れで他担当者への橋渡しなど、機械設計者が音頭を取るハメになります。
そしてリーダーには私が相談する役割になり、私の思いではないのに「追加のメリットは?」「今更変えられないだろ!!」「めちゃくちゃ言うな!」とか怒られるという(笑)

かといって「指示系統を守ってまずは上に言って下さい」では「技術は非協力的」と怒られ板挟みです。

思い出しただけでお腹痛くなります。

「見える」から気軽に集中砲火

他部門調整でも苦労しましたが、自分の担当範囲でも大変でした。

思いつきの指摘が大量に来るからです。

電気やソフトには気軽には言いづらい。ある程度専門知識がないと指摘事項すら思い浮かびませんし。

でも機械なら、現物が目の前にあります。
みんなが、レビュワーになれます。

使い勝手を評価してもらえる、と思うと有難い。
でも思いつきの指摘すべてに対応している余裕はありません。
安全や加工コスト等を考慮して優先順位をつけ、さばくことになります。
それにかなり工数をとられてしまうんです。

例えば「なんかネジをシュッシューとカッコよくできないの?」とか言われても一蹴したら設計者が怒られます
(意匠とは関係ない部署がこんな提案を出してくるw)

提案を却下するにしても、提案を受けた側が根拠を示さねばなりませんでした。
デザイン担当者に相談しつつ、ネジを変えた場合のコストを見積り、報告書にまとめる。
件数がかさむと途方にくれます。
図面作成など自分の作業は定時後、もしくは持ち帰りのふろしき残業として後回しになります。

不毛だし、体力は削らるし、とても辛い立ち位置でした。

良い面は、開発の中心になれる

まぁ悪い愚痴ばかりでは何なので、良い面を考えてみました。

えっと・・・良く言うと主導権を握り開発の中心になれる、でしょうか。

機械設計者が担当する箇所はエンドユーザーの身体と接触しますし、形として最終製作物の大部分を占めます。
なのでおのずと開発の中心になるのは、自然なこと。

そして色々な要求を吸い上げるということは、開発に深くコミットできる立場。

すると機械設計の小手先テクニックだけではなく、総合的な開発経験を積める。

・・・という感じでしょうか。

しかし頭では分かっていても、個人的には書いてて心がついてきません。

  • 板挟みになって辛かった
  • 負荷が大きく、終電常連・土日残業が延々と続いて体を壊した

正直、こういう悪い面の方が深く心に刻まれています(笑)

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