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小手先で乗り切る。機械設計に関するマニュアル本のすすめ

のぼゆエンジニアリング

機械設計と言っても、全ての関連知識を丸暗記する必要はない。
学問としてゼロからとか、下積みで体に染みつけろとか言われても暇もないしね!
そこで、とりあえず手元に置いてあると安心する機械設計のマニュアル的な本を集めてみた。

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小手先は、役に立つ

本から得た知識って、得てして馬鹿にされがちだ。
「小手先w」とか職場でもよく言われた。

しかし経験だけで仕事をするには、無理がある
たまたま入った会社の環境で、知見が制限されてしまうことになる。

得た経験を明文化せず、お気に入りへの一子相伝にしたり取り込んだりして自分の価値を高める人もいて、先輩や経験から知識を得るのは難しい。

そんな中で、私を支えてくれたのは沢山の書籍だ。
もちろん本だけで仕事が出来る訳はないんだけど、人や業者さんに聞く前にそれらしい根拠を提示してくれたり、事前知識をくれたり。
本がくれる小手先知識がどれだけありがたかったか。

小手先を仕事で使ってみると、理論と実際を”自分の目”で見られるから自身のノウハウになってくる。

製図知識ならこれ

『図面ってどない描くねん!』

私も武器になりそうな重いJISハンドブックとか、便覧とかも持ってる。
このブログでも別記事で何度か紹介しているけど、でも結局、よく見るのはこの本だ。
ただJISだけを機械的に収録しているのではなく、関連する加工・設計知識も随所にある。

ちなみに、JIS規格を閲覧したいだけなら「jisc」で無料で見られる。

『JISにもとづく標準機械製図集』

「どうやって寸法いれたらいいのかな?(汗」
図面を描いているとちょっと迷ったり困る時がある。
そんな時のお手本だ。
鋳物や切削部品がメイン。成型品や板金モノは無いので注意。

部品図を描くときに役立ち、かなり参考になった。

メカ機構の検討ならこれ

『新・実践自動化機構図解集』

いわゆる動きもの、メカ機構の設計時に役立つ。
メカニズムの素になる要素技術がまとめてある。
たとえば「直進させたい」としたら、ラック・ピニオン、ベルト駆動、送りねじなどの方法がある。
駆動アクチュエータにしても、モーターやエアシリンダ・・・、沢山の選択肢があると混乱するが、そんな時にこの本があれば、それぞれの特性や制御法を読み、勉強・事前知識として仕入れて検討ができる。
差し迫って必要にならなくても、暇な時にパラパラ読むだけでも楽しい。

詳細設計での細かい形状検討はこれ

『設計要点・資料』

虎の巻って呼びたい本。設計のTIPS集だ。
例えば、鋳物部品ではここにRを付ける、とかリブの集合を避けろ、など詳細設計で役立つコツが簡潔に紹介されている。

また、ねじの下穴やスパナ用の必要スペースの表も収録されていて、資料として役立つ。

『図解 形状設計ノウハウ』

主に板金や鋼材を使った設計で役立つ本。
こちらも詳細設計フェーズで、細かく考えないといけないときに勉強になる。

板金部材の強度を上げるためのビードや溶接の配置など、ベテランにとっては当たり前でもその知見を本で得られるのはありがたい。

設計の小道具として、参考になる。


設計計算ならこれ

『機械系公式集』

四大力学と機械設計や加工といった分野の公式が、例題と解答という形で収録されている。

公式の活用例を紹介している本って、とてもありがたい。
公式だけ覚えても、どういう適用するのかとかわからないから。
SI単位にはもちろん対応している。

ちなみに、機械設計技術者試験や技術士一次試験の問題を解くときの参考にもなる。

『機械公式活用ポケットブック』

古い本です。若干入手がし辛いかもしれない。

設計で使う計算の公式が、例題の一問一答形式で簡潔に解説されている本。
梁など材料力学に関するもの、歯車など機構学に関するもの、流体や熱に関するものが収録されている。

ダラダラとした式の展開がないので「とりあえず答えをよこせ!」という気分の時におすすめ。

悪いところはSI単位系ではないので変換が面倒なのと、古いので印刷と紙質のせいなのか文字が読みづらく感じる。

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