新人だろうがウザがられようが、自分を信用してあげよう。気後れは無意味。

のぼゆエンジニアリング

初心者や新人時代に陥っていた行動パターンがあります。
一歩後ろに下がって控えめになってしまう、というものです。
「自分ごときでは何もできない」と自信の無さが足かせを嵌めてしまうんです。

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自分以外は超人だと思ってしまう

具体例を挙げてみます。
メーカー開発部にいた頃、先輩の検討図を見て「あ・・」と思ったことがあったんです。

とあるメンテ用の容器にコの字の取っ手が付けてありました。
それ自体昔の機械の流用で、地面に水平に取っ手が付けてあります。

しかし今回は中に重いモノが入るんです。 ビールジョッキのように地面に垂直に付けた方が良いのでは?と私は思いました。

しかし言えませんでした

社内レビューの際に言おうと思いつつも、プロジェクターでスクリーン一杯に映った取っ手を見ても先輩達は何も言わないし、
「こんな細かい事、言っていいのかな」
「そういう仕様なのかな」
「でも自分でも気付くような事、優秀な先輩達が気付かないハズがない」
などとモゴモゴ考えてるうちに、レビューの時間は終了しました。

自分に価値はないと思ってしまう

製作されてしばらくしてから、容器を使う現場から「取っ手の向きを変えられないか?とても持ちづらい」と苦情が上がってきました。

担当の先輩は「細かい事でうるせーな」みたいな感じだったので、手伝いを申し出て設計変更は私に担当させてもらいました。

あのレビューの時、言えばよかった!」と自分に腹が立ったわけです。
まぁ社風的にぺーぺーが言ったところで聞いてもらえたかは不明ですが。
せっかくの気付きを、結局は飲み込んでしまった事で、他部門に迷惑をかけてしまったのです。

今回上げた例は一部品レベルの些末なものですが、こういうこと沢山ありました。

他にも、加工業者さんやコスト面でも裏を取っていたのに「前例がない」と一喝され。せっかく下調べした情報を言い出せず引っ込める、なんていう情けない事もありました。

すべては、「自分には価値がない」と必要以上に勝手に萎縮していたせいです。
ちょっと突っつかれると「うわぁ自分ごときが出過ぎてしまったァ!」とビビっていたんですねw

新人や畑違いの目こそ、必要な事だってある

新人や畑違いの人間は、その会社や製品のルールはそりゃベテランに比べたら知らないでしょう。
しかしユーザー視点のフレッシュな目を持っている、とは言えます。
取っ手の件だって、現場で意見を上げたのは入ったばかりの人だと聞きました。
今までは、持ちづらいので取っ手を持たず容器の底を持っていたそうで。

今回の件は正解でしたが、新人や初心者はトンチンカンなことも言ってしまうでしょう。
嘲笑されたり怒られたりしても、気にする必要はありません。

怒るぐらいな事なら、明文化して伝達しない上司や先輩が悪いんです。

ふてぶてしいくらい、どんと鷹揚に構えていれば良いです。

人間自身まで卑下しないで

私以外のメンバーは大学工学部卒ばかりで、大卒でもなく経験も浅かった私は、ひたすら気後れの毎日でした。
まぁ大卒でも文系出身だったら排他的に扱われていたので、特別ブラックwだったのかもしれません。

とにかくコンプレックスを感じすぎる事で、相対的に周りが輝きすぎて見えて、自分がカスレベルの存在だと決めつけていたんです。

メシを食う価値すらないのではないか、と思い食べ物がのどを通らない事もありました。

仕事ではまごつく事はあっても、会社は人間の価値まで決める場所ではありません
・・・と同じように萎縮する人や当時の自分に言いたい。

今だって超絶エリートの中に放り出されたら、同じようになるかもしれません。
そんな時も心穏やかに過ごせるよう、人と比べたりして勝手に卑下しないよう心掛けています。

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