私がフリーランスをやろうかなと考えたのは、会社を辞めてからでした。
辞める前は自営なんてのっけから除外していて、踏ん切りもつきませんでした。
選択肢として考えられたのは、「自分の時間が増えた」からだと思うんです。
勤めていると圧倒的に「自分のことを考える時間」が無い
メーカーの設計担当者だったんですけど、猛烈に忙しくて将来の事なんて考えている余裕がありませんでした。
業務時間中は会議や雑務が多くて、構造を検討したり部品図展開等の実務ができるのは定時すぎてから。
出図期限がある図面作成優先で、構造検討なんかは、持ち帰って家で考えるという状況でした。
特殊なギミックだとすぐに思いつきませんし、平日休日問わずずっと考え通しです。
これは私だけではなくて、似たような、若しくは更にヒドい方もいるんでしょうね。
こんな有様では、将来の事なんてじっくり考える余裕はありません。
将来とかどうでもいいからとりあえず眠りたい。仕事片づけたい。そんな思考にしかなりませんでした。
「自分の時間」を一定期間確保することを、目的にする
私は独立するために辞めたのではなく、とりあえず過労から逃げる為に辞めました。
まったくの無計画です。
少しだけひきこもって、後に仕方なく生活費の為にバイトを始めました。
バイトは私なりのポリシーを持って探しました。
基本方針は、「可処分時間をできるだけ増やす」です。
だから近所優先で、シフトを詰め過ぎてもダメですね。週3くらいが限界。
地方なので店そのものがなく探すのには苦労しましたが・・・
技術系の派遣社員も時給が高くて良いんですが、週5勤務なのと、設計になると残業必須が多くて負担が大きいです。
時給につられて派遣社員として往復3時間以上かけて通ったこともあるんですが、疲れるし時間なくなるし、非正規なのに仕事に追われて本末転倒でした。
貯金があればもっと引き籠れたので、後から考えると「引き籠り資金のために貯金をする」というのは独立する・しないに関わらずオススメのお金の使い方ですね。
作った時間で、じっくりと自分の事を考えます。
まずは生活環境を自称フリーランスモードにする
そうやって空けた時間で、なりたい自分になるための準備をします。
私の場合なら、CADを買ってPC環境を整えてみたり、営業してみたり。
細々とした仕事を頂いて、こなしていました。
最初はバイトの収入の方が多いので、個人事業主というより税金処理的にみれば副業ですけど、
私の中では自称フリーランスです。
いきなり人を雇用して会社を立ち上げる訳でもないので、気楽に構えると良いです。
今でも仕事の谷間になるとバイトするときもあります(笑)
自分の身の振り方について、別の選択肢が出てくるかもしれない
フリーランスだけではなく、気に入った企業で働くという選択肢もあるでしょう。
そういう身の振り方も、働きながらでは考える余裕がない人もいると思うんです。
私は無理でしたね。冒頭にも書きましたが休みの日も構造検討とか仕事の段取り計画とかの精神的持ち帰り残業が山盛りで。
考えがまとまらない人は、思い切ってやめる。若しくは休んで強制的に自分だけの時間を作ってみては、という提案でした。