機械設計に関する業務独占資格はありませんが、有益な資格はあります。
下記3つの資格は、専門知識を効率よく勉強できるのでおすすめです。
機械設計技術者試験3級、2級
民間資格です。大学の機械工学科卒業程度。 4大力学から製図まで、10分野にわたり広く浅く出題されます。
理系出身じゃなかったら最初は勉強が辛いですが、自分につく自信もそれだけ大きいです。
受験資格はありますが、2級も楽しいので挑戦してみて下さい。
- 年1回、11月下旬に実施
- マークシート式
- 関数電卓使用OK
公式サイト:機械設計技術者試験|(一社)日本機械設計工業会
試験対策について
技術士一次試験(機械部門)
国家資格です。難関資格の技術士への予備試験。
大学の機械工学科卒業+一般教養といったところです。 こちらの専門科目は4大力学メインで、製図知識は問われません。
合格後、技術士の下で修習技術者として登録すれば、技術士補と独占名称を名乗れます。こちらも勉強は大変ですが、合格後は技術者として、誇りをもって進んでいこうという気概が生まれました。
- 年1回、10月下旬頃に実施
- マークシート式
- 関数電卓使用NG(一般電卓ならOK)
公式サイト:日本技術士会:試験・登録情報
試験対策について
機械・プラント製図技能検定2級
公的資格です。学科と実技あり。 印刷された組立図を見て部品図をバラして完成させる、超実務的な試験です。 学科はオマケのようなレベルで、実技がメインですね。
環境によっては知名度低いかもしれませんが、実務の上で自信がつきました。
- 正式名称は、「検定職種:機械・プラント製図」、「作業名:機械製図CAD作業」
- 年1回、実技と学科が1月下旬~2月上旬に実施
- 実技:試験会場のCADを使用して課題図を提出│学科:マークシート式
- 電卓使用NG
公式サイト:技能検定のご案内 : 中央職業能力開発協会(JAVADA)
試験対策について
一つ勉強すれば、後がぐっと楽になる
この3つの試験は、出題範囲がかぶっています。
もちろん全く同一ではありませんが、とりあえず一つ勉強すれば他の資格の勉強が捗るはずです。
私は機械設計技術者試験3級で苦戦しましたが、勉強の貯金のおかげでその後の技術士一次試験ではとても勉強がやりやすく感じました。
資格は自分を励ましてくれる
私は新卒ルートから外れてこの業界に入ったので、何も拠り所がありませんでした。 会社での機電系学部出身者以外は技術者と名乗れない空気も辛い。
そんな時支えてくれたのは、資格です。資格の勉強が良いペースメーカーになりました。
劣等感に苦しんでる時には、資格の合格という成功体験を自分に与えてあげましょう。
また、ただの自己満足ではなく体系的に知識を整理できてその証明にもなります。
カタログの技術資料を読んだり計算する事に抵抗が無くなりましたし、実務的にも助けられました。